光をくれた人の原作は「海を照らす光」だったそうです。
厳密にストーリーを考えると、原作タイトルの方が当てはまっていると思いますが、光をくれた人のタイトルも中々粋でいいなぁとか思ったりもします。

一度見ただけでうろ覚えですが^^;感想はこんな感じ。

見ていて気になってくるのは、「光をくれた人」は誰なのか?ということでした。
登場人物は、トム イザベル ルーシー・グレイス ハナとフランク

元軍人のトムは、たくさんの人が殺される戦地に赴き、英雄として讃えられて帰還するも生きる希望をなくしていました。

ある日、食事会に呼ばれたトムは、そこで一人娘のイザベルと出会います。

人を愛することを忘れていたトムですが、イザベルの優しさと無邪気さに触れ、イザベルに好意を持ちました。

イザベルもトムのことが好きになりました。
ですが、トムはこれから誰もいない孤島で灯台を守る任務に行くことになります。

イザベルはトムに着いて行きたいと言いましたが、家族以外は行けないと断ります。
けど、その後、手紙でもやりとりを行ったトムとイザベルは、結婚し家族になって、一緒に孤島で暮らすことを決意します。

ここまでを見て私は、「あぁきっと孤独な人生のはずだったトムと出会ったイザベルが、光をくれた人なんだろうな」と思いました。

孤島は、長時間の船の移動でしか行くことのできない場所にあり、そこには家が一軒だけありました。
2人きりの孤島でしたが、生きる希望を無くしていたトムは初めて幸せな日々を送ることになりました。
イザベルは妊娠し、赤ちゃん用のグッズも用意して、子供が生まれるのを待ちわびていました。

明るい日差しの中にこぼれる二人の明るい笑顔、お腹の中にいる赤ちゃんが「光をくれた人?」とも思いました。

ですが、イザベルは流産してしまいます。

絶望して塞ぎ込み、毎日赤ちゃんのお墓のそばに居るイザベルをトムは心から心配しました。
トムはイザベルに、「医者かカウンセリングを受けないか?」と提案するも、イザベルは「医者なんかいらない」と首を横に振りました。

しかし、そんな孤島に船に乗った2人の男がやってきました。
男2人は「トムに呼ばれてやって来た」とイザベルに言いました。
「医者なんかいらないって言ったじゃない!」と、イザベルはトムに激昂しました。

ですが、この男2人は、実はピアノの調律師だったのです。
孤島の部屋にあった壊れたピアノを直しに来たのでした。

美しいピアノの音を聴いたイザベルは、少しずつ元気を取り戻していきました。
この演出がすごい好き。トムいい男だのう~。

そして2人は、もう一度子供を作ろうと決意します。
しばらくして、またイザベルは妊娠することができました。

ですが、イザベルは早く産気づいてしまい、二度目の流産をしてしまうことになりました。

二人は光を失ってしまい、ただ淡々と日々を過ごします。

そんなある日、突然孤島に一隻のボートが漂着します。
二人が駆け寄ると、若い20代くらいの男はすでに息絶えていましたが、そばで泣いていた赤ちゃんはまだ生きていました。

イザベルは赤ちゃんを抱っこして、家に連れて行きました。

トムはすぐに街に通報をしようとしますが、イザベルに「1日だけ預からせて」と懇願されます。

トムは断りきれず、赤ちゃんと三人で一夜を過ごしました。

次の日、トムが通報しようとすると、イザベルが阻止しました。
「この子は親を失った。私たちでこの子を育てましょう。」と頼んできました。
トムは「親を失ったかどうかは通報して調べてみないとわからない。もし本当に親を失ったのなら、僕たちで養子手続きをしてこの子を育てよう。」とイザベルに返答します。
イザベルは「この子がこの島に流れ着いたのは運命なのよ。この子と離れたくない。もし通報して親を失ったことが判明しても私たちが養子に迎えられると思う?こんな孤島では養子を許可してもらえないわ。」と激しく抵抗しました。

トムは、どうしても赤ちゃんと離れたくないというイザベルを説得できず、二人で赤ちゃんを育てることにしました。

トムは穴を掘って男の遺体を埋め、次に二人目に流産した赤ちゃんのお墓を取り壊して、この子をトムとイザベルの二人目の赤ちゃんとすることにしたのです。

その赤ちゃんには、「ルーシー」と名づけました。

流産で悲しんでいた二人の前に現れた、この赤ちゃんが光をくれた人?と、この時に思いました。

ルーシーは、孤島で二人に愛されてすくすくと育ちました。

そして、孤島からイザベルの実家に三人で戻ると、街の人たちがイベントで集まっていました。
トムはそこで、一人離れてお墓の前で涙を流している女性を見つけます。

その女性のお墓の前には、愛する夫と娘の名前が書かれていました。
日付を見てみると、ルーシーが現れた頃の日付と一致したのです。

母親は今も生きていて苦しんでいることを知ったトムは、放っておくことが出来ず、母親に手紙を書きました。
「父は尊厳のある形でなくなった。娘は元気に生きている。」それだけを書くのが精一杯でした。

母親は娘が生きていると確信し、警察に捜索願を出しました。

なぜ、父と赤ちゃんはボートに乗ったのか?という警察の問いに、母親のハナは、
「夫フランクはドイツ人で、街の人に差別を受け嫌われていました。」と明かしました。

街の人たちに追いかけられ、逃げ場所を無くした夫は、咄嗟に娘とボートに乗ってその場所から逃げたと推測されました。

しかしボートの中で持病があった夫は力尽き、赤ちゃんだけが生き残ったまま、偶然にも孤島にたどり着いたのでした。

トムの手紙によってバレてしまい、娘を本当の母親のもとに返さなければならなくなりました。

トムは「全部僕のせいにして構わない。これ以上人を騙すのには耐えられなかった。許してくれ。」とイザベルを抱きしめました。
それでもイザベルは、娘と引き裂かれたと、トムを恨みました。

捜査を行った巡査部長は、軍人に偏見を持っており、「お前は戦争でたくさん人を殺したんだろう?父のフランクも殺したのではないか?本当にフランクは死んでいたのか?」とトムを疑いました。
トムは「父親は孤島にたどり着いたときは、すでに息絶えていた。戦場で死体はたくさん見た。間違えたりしない。妻に聞いてくれ。」と返答しました。

巡査部長は、イザベルに「トムに無理やりルーシーを家族にするよう頼まれたんだって?君は何も悪くないし、罪にも問われない。だから正直に教えて欲しいんだ。トムはフランクを殺していないか?ボートがたどり着いていた時にフランクは既に死んでいたのは本当か?」と、やや誘導的に尋問しました。

結局トムは、フランクを殺したという殺人罪で投獄されることになりました。

フランクはすでに死んでいたし、赤ちゃんを二人の子供として育てることも、元々イザベルの懇願から始まったことですが、イザベルはルーシーと自分を引き離したトムをどうしても許せなかったのです。

イザベルと同じくらい悲しんでいたのが、娘のルーシーでした。

母親のハナは、「グレース」という本当の名前で呼ぶも、「私の名前はそんなんじゃない!ルーシーだもん!」と泣いて嫌がりました。
娘を元気づけようと街に出かけたハナですが、そこで偶然にもイザベルと再開してしまいます。
イザベルは思わず「ルーシー!」と叫び、娘も「ママ!」と抱き合う姿を見ていたハナは、咄嗟に、
「グレース帰りましょう。」と抱き合っている二人を引き離して、家に連れて帰りました。

数日後、娘は突然家から居なくなりました。

ハナは、「グレースあなたを苦しめてごめんなさい。もしあなたが生きて帰ってきたら、もうあなたを苦しめたりしない。あなたの望む人生を尊重するわ・・・。だからお願い生きていて。」と、祈りました。

その日の夜、捜査官が無事発見しますが、娘は両親を探しに行ったとのこと。

ハナは亡くなった夫のフランクのことを思い出しました。

「フランク、あなたは街の人にあんなに冷たくされているのに、どうして街の人を恨まないの?そんなに幸せそうにしていられるの?」

「一度赦(ゆる)すだけで良いんだよ。人を恨むにはいつもそのことを考えなくては。不快なことを決して忘れずに。疲れてしまうからさ。」
と、幸せそうに微笑みました。

ハナは、「あなたは美しい人ね」と笑いあったのでした。

娘が自分に懐かないことで、イザベルを恨みそうになりましたが、ハナはイザベルを赦すことにしたのです。

一方でイザベルは、イザベルの母親からトムを殺人罪にしてしまったこと本当なのか、後悔していないのか、と聞かれました。
イザベルが何も答えられないでいると、「イザベル、娘はあなたなしでもきっと幸せに育つわ。でもトムを幸せにしてあげられるのはあなただけなのよ。」と、イザベルに諭しました。
イザベルは、監獄からトムの手紙が届いていたことを思い出しました。

その時、家のチャイムが鳴りました。
出てみると、そこに居たのはハナでした。
ハナは、「あなたを赦すことにしたわ。・・・だってグレースは・・・、多分、私より、あなたのことが好きなんだもの。トムの殺人罪を正式に認めて頂戴。そうしたら明日、グレースを連れてきます。」と、涙ながらにイザベルに話しました。

娘に会える・・・!と涙を浮かべるイザベル。
ですが、トムの殺人罪を正式に認めなければなりません。
イザベルは、これまでトムを赦すことが出来ず、読んでいなかった手紙を初めて読んでみました。
そこに書かれていたのは、生きる希望をなくしていたけれど、君に会えて君に愛されて、初めて愛される喜びを知ったこと。
傷つけて、悲しませたことは謝りようがないこと。
永遠に君を愛していること。が書かれていました。

イザベルは急いで身支度をし、警察に行きました。
警察に行くと、すでにトムは殺人罪で移送するため、船に乗るとのことでした。

イザベルが追いかけると、トムは小型の船に乗り出発寸前でした。
イザベルは巡査部長に「トムは悪くない。フランクはすでに死んでいたの。赤ちゃんを家族にしようと頼んだのは私なの。」と訴えました。

後日巡査部長は、ハナの家に行き、イザベルとトムを投獄することにしたことを伝えに行きました。
ハナは「私から罪の軽減をお願いしたい。」と言うと、巡査部長は「一体何故?罰金か数ヶ月程度の投獄になってしまいますよ?」と。
ハナはフランクの写真を見つめながら、「一度赦すだけでいいから。」と呟くのでした。

娘はハナと暮らすことになりました。
ですが、娘は「グレース」と呼ばれることを嫌がりました。
ある日、ハナの父(娘のおじいちゃん)が「グレース」と呼ぶと嫌がりました。
おじいちゃんは、「ルーシー・グレースなら良い?」と微笑みました。
娘は「いぇ~!(yeah)」と満足気に答えました。

それから何十年と時が経ち、イザベルは病に伏せていました。
イザベルはベットの上で毎日赦しを請うていました。

トムはイザベルの手を握り、「神はとうの昔にお赦しになっている。君ももう自分を赦して良いんだよ。」と諭しました。

トムが家でお茶を飲んでいると、ひとりの成人女性が訪ねてきました。
その女性は「私はルーシーグレイスです。」と名乗りました。
ルーシーグレイスは、クリストファーという子供ができて、幸せに暮らしているとトムに伝えました。
そしてルーシーグレイスは、自分の命を助けてくれたお礼を言いに来たとのことでした。

トムは引き出しから、一通の手紙をルーシーグレイスに渡しました。
イザベルはすでに亡くなっていて、イザベルはルーシーに二度と近づかないと約束したこと、その約束を守ったこと。でもルーシーはいつか必ず家を訪ねてきてくれると信じていることが手紙に書かれていました。

ルーシーグレイスは、「また子供を連れて、この家に来てもいいですか?」と尋ねると、トムは「ぜひそうして欲しい」と答えました。

光をくれた人は誰なのか?と、他の人の感想などを読みましたが、トムにとってはイザベルで、イザベルにとってはルーシーで、そしてハナにとっては、手紙をくれたトムなんだと書かれていて、あぁきっとそうだなぁと思ったのでした。

でも物語のキーマンになっているフランクもめちゃくちゃ良い人。
「ルーシーグレイスなら良い?」→「yeah~!」もめちゃくちゃ泣けました。

すごく感動したので、ブログに記録しておきました^^
記憶を元に書いているので、だいぶいい加減ですが・・・^^;