私は自分の容姿を棚に上げて、外見にはすごくうるさかったと思います。
イケメンじゃなければ、そもそも好きになれませんでした。

・・・ところが年を取ってから、私の思っていたイケメンが、実はイケメンじゃなかったことが判明 しました。

私は10代の時に、職場の人を好きになりました。その人は30代前半。
肩幅も広くてがっしりしていて、背も私より20センチ以上高くてカッコよかった・・・。
顔は的場浩司さんっぽい感じ。

最初の印象は、そんな感じで颯爽と仕事をしていて、「なんてカッコイイんだろう・・・。うっかり惚れないようにしないと。」と思っていました。

しかし意識しすぎてまともに話せず、仕事の話すら伝えに行けず。
ついには大きなミスをやらかして、めっちゃ怒られました。
もうすごく怖くて、ますます近寄りがたくなりました。

それからは徐々に仕事に慣れてきて、ミスもしなくなりました。
たまたま職場で2人きりになった時は、嬉しいやら怖いやらで頭の中パニック状態。
今思い返すと、何か青春みたいですw

とりあえず必死に仕事をしていると、「もう仕事慣れたか?」って聞いてくれたんです!
しかも返事しようと振り返ると、ものすごく近くにいて(20センチ差くらい)思わず心の中でギャーッて叫びました^^;

それからは仕事が楽しくて仕方がありませんでした。
たまにその人の仕事っぷりを盗み見しては、「あぁ素敵・・・あの肩幅に抱きしめられたい・・・。」とうっとりしたり。
その人に褒められたくて、かなり仕事をがんばってました。(私の能力以上に仕事が出来ていましたね・・・。)
職場の人を好きになると、頑張ろうって思わなくても勝手に頑張りたくなるんですよね。

10代でしかも、お世辞にも恋愛が上手とは言えない私は、その人が好きなことは周囲にバレバレだったみたいです。
(私はバレてないつもりだったけど、今思い返すと、周囲の人が時々気を使ってくれている言動がありました・・・。)

私には妹がいまして、学生時代は恋愛に億劫だった私と妹も、やはり10代という若さで職場ではチヤホヤされることもありました。
妹も年上の人との恋愛を楽しんでいて、その妹に「好きな人が出来た~!」と相談。
元々妹が働いていた職場だったので、名前を言うだけですぐに誰かわかってくれました。

妹「えっ、あの魚みたいな顔の人?

私「えっ・・・?」

妹「Mさんでしょ?」

私「そうそう!」

ちょっと不思議ではありましたが、妹が紹介してくれる彼氏の写真とかを見ると、
(あんまりイケメンじゃないな~。もしかして男の趣味がイマイチ・・・?)
と思っていました。なので妹は、私の好きな人の顔が変な風に見えてしまうんだなと思いました。

今思い返せば、Mさんにも私が好意を持っているのはバレバレでした。
(思い出すと、自分のヤバさにのたうち回りたくなります^^;)
それからは職場に行くのが楽しみで仕方がなかったのですが、収入が少なく(パートの仕事で月9万くらい。)10代の私は、さすがにもうちょっと稼がないとヤバイのでは・・・。とも思っていました。
元々次の仕事を見つけるまでとしてのつなぎだったのに、気がついたら1年以上経過していました。
仕事は楽しく、こんなに人間関係の良いところは初めてでした。っていうかこの職場だけだったな^^;

もう一つ困っていたのは、好きになりすぎて気持ちが抑えられなくなってきたのです。
ただ、付き合いたいとは思っていなくて、何ていうか、「どうにかして抱きしめられたい」と思っていました。
もうハプニングでも何でもいいから、方法はないものかと。
綺麗な細長い指も触ってみたくて、夜になるとMさんが何度も夢に出てくるように。

Mさんと出会って1年が経過した時に、意を決してMさんに告白することにしました。

Mさんとは1日5分くらい、2人きりになれる時がありました。
その時に、「Mさんが好きです。」と告白。

Mさんは笑って「うん、ありがとう。」と言いました。

まぁ付き合いたいわけじゃなかったので、これでいいのですが、結局触ることが出来ず・・・。

Mさんは、私がめちゃくちゃ仕事を頑張ってるので、気に入ってはくれたみたいですが、好きになってはくれませんでした・・・。

勢いで仕事を辞めることを決意。
Mさんだけじゃなく人間関係がめちゃくちゃ良かったので、あとから後悔しましたが。
まぁ仕方ないですね、お給料も低いし。

あれから約10年後、なんとMさんと再開しました。
私の引越し先と、Mさんの引越し先がちょうどご近所だったのです。

「金葉さん?」と話しかけられて振り向くと、
魚みたいな顔の人が・・・。

私「えぇと、もしかして・・・。」

Mさん「Mだよ!」

お魚さんだった・・・。的場浩司さんじゃなかった・・・。

Mさん「元気だった?」

私「は、はい。」

Mさん「金葉さんに話があるんだけど」

私「はい、なんでしょう?」

Mさん「道端で言うのも何だから、●●日の夕方頃に家に行ってもいい?」

私「あ、えと、はい。あ、私の家は・・・」

Mさん「前見かけたからわかるよ、●●のところでしょ?」

私「あ、そうです~。」

Mさん「じゃぁまた。」

そう言って別れましたが、私は一人暮らしだったので、少ししまったとも思いました。でもまぁもうバレてるみたいだし・・・。

10年前の私だったら、家に来るって言われたら嬉しすぎて失神しそうですが、何だろう何か嫌な予感。

それにしても恋は盲目って、本当だったんだなぁと思いました^^;
妹の彼氏も今思い返せば、ジャニーズ系でカッコよかった。
30近くになって、ようやくイケメンがイケメンだとわかるようになりました。
(変な日本語ですが^^;)

Mさんはお魚さんみたいな顔で、体型はアンガールズみたいでした。
イケメンではないけど、でもやっぱり私には勿体無いくらいカッコイイ人だったな~。
仕事もすごく出来る人だったし。
続きます